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年代別 日本史
旧石器時代
200万年前から1万年前までを地質学では更新世、それ以降を完新世と呼んでいる。この更新世と呼ばれる時代の日本列島はナウマンゾウ・マンモスなど大型動物が大陸からやってきて、これを人類も追ってきたものと考えられる。旧石器時代は、人類が日本列島に移住してきてから、縄文時代が始まるおよそ1万2000年前までの期間を指す。
縄文時代
日本列島において約1万2000年前から紀元前4世紀ごろまで続いた先史時代を縄文時代と呼ぶ。この時代に温暖化が進み、氷河が溶けたため大陸から切り離された。世界では農耕や牧畜が始まっていたが、日本列島では採集経済に留まっていた。
弥生時代
弥生時代は、日本列島において本格的な農耕文化が広まった時代である。狩猟や採集を中心とした縄文時代から、稲作を基盤とする農耕社会へと大きく転換した。およそ紀元前10世紀頃から紀元後3世紀頃まで続いたと考えられており、時代の名称は、東京都文京区弥生町で発見された「弥生土器」に由来する。
古墳時代
250年頃~600年頃、日本列島に多くの古墳(主に前方後円墳)が作られた時代を「古墳時代」という。この時期の各地の古墳が前方後円墳という似通った形のものであることから、この時代に、大和政権による政治連合が出来たことが想像される。
飛鳥時代
飛鳥時代は、592年から710年までの118年間、奈良県の飛鳥地方に宮や都が置かれていた時代を指す。この時代は、古墳時代の終末期に続き、日本の国家形成が大きく進展した時期である。
奈良時代
奈良時代は、710年に元明天皇が平城京に都を移してから、794年に桓武天皇が平安京に遷都するまでの84年間を指す。この時代、平城京は中国・唐の都である長安を手本に、碁盤の目のように整然と造られた。政治面では、律令に基づく中央集権国家体制が確立され、天皇を中心とした統治が進められた。
平安時代
平安時代は、794年に桓武天皇が平安京(現在の京都市)に都を移してから、鎌倉幕府が成立する1185年までの約400年間を指す。この時代は、奈良時代の律令制度を引き継ぎつつ、貴族を中心とした政治と、日本独自の文化が大きく発展した時代であった。
鎌倉時代
源頼朝は武家政権を成立させてから、1333年、後醍醐天皇が「親政」を開始するまでの間を鎌倉時代と呼ぶ。なお、武家政権の成立については、以前は1192年、頼朝が征夷大将軍に任官したときとされていたが、近年では頼朝の統治機構が実質的に整備された1185年ごろと考えられるようになった。
室町時代
1333年に鎌倉幕府が滅んでから1568年に織田信長が京都を占領するまでの間を室町時代と呼ぶ。室町幕府は幕府の本営である御所が京都室町にあったことに由来する。足利氏が1338年から1573年まで将軍の座にあったため、足利時代と呼ばれることもある。さらに1337年から1392年までの間は2つの朝廷が存在していたことから、南北朝時代と呼ばれている。
安土桃山時代
織田信長と豊臣秀吉が権力を握っていだ時代をいう。織田信長は安土城を居城とし、豊臣秀吉は居城としていた伏見城が桃山丘陵にあったことからこのような呼称となった。安土桃山時代の始まりはは織田信長が足利義昭を擁して上洛した1568年とするものと義昭を京から追放し室町幕府が滅亡した1573年とするものがある。また終りについては徳川家康が関ヶ原で勝利した1600年や江戸幕府が開かれた1603年とする説がある。
江戸時代 前期
江戸時代は徳川家康が関が原の戦いに勝利した1600年から1868年の明治維新までの期間をいう。江戸時代は徳川将軍家が全国を支配した時代で、この間の日本は国内的にも対外的にも平和を享受することができた時代であった。
江戸時代 中期
江戸時代中期(18世紀中葉から19世紀初頭)は、安定と発展の時代であった。この期間には、幕府の政治的な安定と都市の発展が進み、商業と文化が繁栄した。また、経済の発展に伴い、町人階級の力が増し、都市部での文化や教育の発展も見られた。一方で、階級制度や幕藩体制の固定化が進み、閉鎖的な社会構造が形成された。
江戸時代 後期
江戸時代後期(19世紀初頭から1868年)は、変革と不安定な時期となった。この時期には、外圧や社会の変動が顕著で、国際的な状況の変化や外国との交流が増加した。また、経済的な不安定要因も生まれ、武士や農民の困窮が増加した。この時期には、さまざまな社会的・政治的な問題が浮上し、最終的には幕末の動乱を経て、1868年に明治維新が起こった。