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縄文時代

縄文時代

縄文時代は、日本列島の先史時代のなかでもとても重要な時期である。今からおよそ1万3千年前に始まり、地域によって時期は異なるが、約2,300年前ごろに弥生時代へと移り変わった。この時代の名前は、縄目模様などの装飾をつけた「縄文土器」に由来している。縄文土器にはさまざまな形や色があり、低い温度で焼かれているため表面に小さな穴が多いのが特徴だが、意外にも壊れやすいものばかりではなかった。

 当時の人々は、狩りや木の実・山菜の採集、漁を組み合わせて生活していた。自然の恵みをうまく利用し、動物の肉や魚、貝、植物などをバランスよく得ていたと考えられている。住まいは、地面を少し掘り下げてつくる竪穴住居が一般的で、集落には貯蔵穴や柱で支えた建物、大型の共同施設なども見られる。青森県の三内丸山遺跡のような大きな集落は、長いあいだ人々が定住し、資源を計画的に利用していたことを示している。ただし、集落の大きさや続いた期間は地域によって違いがあった。

 社会の仕組みはおおむね平等だったと考えられているが、墓の違いや装飾品、祭りの場のような施設のあり方から、地域によっては人々の間にある程度の差が生まれ始めていたともみられている。埋葬は体を曲げた「屈葬」が多く、土を掘った墓、石を並べた墓、再び埋葬する例なども知られている。信仰では土偶や石棒が代表的で、特に女性をかたどった土偶は、安産や豊かさを祈るもの、あるいは魔除けの意味をもつと考えられている。

 また、新潟県糸魚川のヒスイや各地で採れる黒曜石など、遠くの地域から運ばれた品が見つかっており、人々のあいだで広い範囲の交流があったことがわかる。エゴマやヒョウタンなど一部の植物を栽培したり、クリを積極的に利用したりしていたが、水田で稲を育てるような本格的な農業とは異なっていた。縄文時代は、自然の中で暮らしを工夫し、多様な文化をつくり出した時代であり、日本の文化の原点のひとつといえる。

 

縄文時代について学ぶことのできる施設

■加曽利貝塚博物館(千葉県千葉市)
https://goo.gl/qYFRPf

■三内丸山遺跡(青森県青森市)
http://sannaimaruyama.pref.aomori.jp/

■長者ケ原考古館(新潟県糸魚川市)
http://www.city.itoigawa.lg.jp/kouko/

■遠軽町埋蔵文化財センター(北海道遠軽町)
https://engaru.jp/tourism/page.php?id=476

■亀ヶ岡石器時代遺跡(青森県つがる市)
http://jomon-japan.jp/jomon-sites/kamegaoka/


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